こんにちは!
「まいにち種まき」をご覧いただきありがとうございます。
中村一成です
老人ホームの入居前に施設の人が本人と面談するって連絡があった。どんなものを準備したらいいんだろうか?同席したほうがいいとは思うけど、どんな人が立ち会えばいいんだろう?
こんな疑問に答えます。
✓本記事の内容
- 入居前の面談で準備するものを教えます
- 立ち会う人が必要な意味
- 入院していたり、他の施設に入居している場合はどうしたらいいの?
この記事を書いている私は、老人ホームの営業を6年ほど働き、毎年100人近い方の入居対応をしました。
そんな経験をいかして、実施に問合せや質問を多く受けたことを紹介していきたいと思います。
入居前の面談で準備するものを教えます
入居前の面談の目的は、以下の2点です。
- 入居希望者がどんな生活を送っているのか
- 日常の様子や環境を確認すること
なので、入居希望者の情報がわかるものを用意しておくと話がスムーズに進みます。
ここで、必要になるものを簡単に紹介していきたいと思います。
その①:介護保険証(介護保険負担割合証)
介護保険証は「入居希望者の介護度がいくつなのか」を確認するために必要になります。
介護度によって金額も変わりますし、ケアマネさんがケアプランを作るために必要になるためです。
その②:健康保険証
病院にかかるときに必要になります。
また施設の訪問診療を使うときは、前もって情報を伝える必要があります。
もしかしたらコピーをとらせていただく場合もあるかもしれません。
その③:障害者手帳(持っている方のみ)
障害者手帳を持っている場合は何級なのかを確認させていただきます。
級によって、行政のサービスをどこまで活用できるのかが変わります。
また写真付きの場合は本人確認書類としても使えるので、写真がついていると喜ばれます。
その④:生活保護受給者証(生活保護の方のみ)
生活保護を受けている方は確認させてもらいます。
どこの福祉事務所が担当しているのかを確認するためです。
また、生活保護の方の介護保険も医療費もすべて生活保護が負担してくれるので、施設がしっかりと把握しておく必要があります。
その⑤:お薬手帳
お薬手帳を見ることで、入居希望者が「どんな薬を飲んでいるのか」を確認することができます。
薬の情報は施設の職員とも共有します。
入居されてから事故が起きることを防ぐためにも、用意をしていただきたいと思います。
※もし可能なら用意してほしいもの
・健康診断書
健康診断書は「必ず面談までに用意してください」とは言いません。
なぜなら、施設によって書類の形式が違ったり、お金を払って作成した後に入居できなくなってしまったらお金が無駄になってしまうからです。
なので、事前に受けるかどうかは、施設の方やケアマネさんと相談してください。
立ち会う人は必要です
入居前の事前面談には、立ち合いが必要になります。
人によっては、
「認知症もないし、しっかりとしているから立ち合いいらないですよね?」
と言われた方もいましたが、やっぱり必要ですね。
その理由を説明していきたいと思います。
立ち会う人に求められていること
立ち会う人に求められることは、以下の2つです。
- 入居希望者の日常の様子などがわかること
- 施設の対応についてしっかりと相談できること
ではどんな人に立ち会っていただきたいか説明していきます。
家族(連帯保証人・身元引受人)
1番立ち会ってほしいのは家族です。
特に連帯保証人になる方です。
なぜなら、確認したいことがいくつかあるからです。
- 日常の様子
- 入居した後の利用料の話
- 何かあったときにどんな対応をしたらいいのか
- 支払い能力があるのか
ほとんどの場合はご家族様が連帯保証人になられると思います。
高齢者の方は知らない人が来るとしっかりとしてしまうので、ご家族様が実際の本人さんの様子を説明してくれると助かります。
担当しているケアマネさん
担当しているケアマネさんには入居希望者の方の認知の状態や、介護の状況について、また現在使っているサービスについてを聞きたいと思います。
入居後のケアプランの参考にしますし、入居前に職員と情報を共有するために、お話をしたいですね。
ケースワーカーさん(生活保護を受給しているかた)
生活保護を受給している方は、ケースワーカーさんに立ち会いをお願いしたいです。
確認したいことは下記のとおりです。
- 月にいくらくらい保護費をいただいているのか
- ご家族様がどこまでサポートしてくれるのか
- 預貯金の状況は?
- 入院や逝去したときはどんな流れで対応したらいいのか
生活保護は自治体によって支給額も違ったり、独自ルールがあったりするので、顔合わせをし、密に連絡をとっていきたいですね。
ソーシャルワーカーさん(入院中のかた)
入院中の方は病院のソーシャルワーカーさんに立ち会いをお願いしています。
病気の具合や、退院後もその病院で受け入れが可能かどうか、薬や日常の様子なども確認する必要があるからです。
その後退院までに用意していただく書類のことや、施設への移動手段なども相談したいです。
成年後見人
成年後見人の先生には、お金の状況や、入院、逝去のときにどこまで対応していただけるのかを確認します。
また、本人の親族の状況なども可能な範囲で確認させていただきたいです。
入院していたり、他の施設に入居している場合はどうしたらいいの?
入居を検討している方によって状況はいろいろです。
中には、他の施設に入居していたり、入院中の人もいると思います。
ここでは、そのような人が、どのようにしたらいいのかを説明していきます。
これから入居する施設の担当さんに相談
まずは入居を希望している施設の担当者に確認をしましょう。
- 現在入院していること
- ほかの施設に入居していること
をしっかりと伝えて、どのようにしたらいいのか聞いてください。
そこの担当者が来てくれるのであればお願いしたらいいですし、ダメであればそのときに、どうやって相手の施設に行くのかを相談しましょう。
・その返答をきいて、ソーシャルワーカーさん、施設のケアマネさんか施設長さんに聞いてみる。
病院や入居中の施設に来てくれるとなったら、いつ頃なら大丈夫なのかを、ソーシャルワーカーさんや、施設長さんと相談して、調整しましょう。
出来るだけ関係者が一度に集まれる日程がベストです。
もし家族さんの日程がいつでもいいのであれば、病院と施設に直接やりとりをしてもらうのもひとつの方法です。
このときに必ず
- 入居予定の施設さんから会いに来てくれるのか
- こちらから会いに行かないといけないのか
は確認をしてください。
本人さんの状態によっては介護タクシーなどの利用を考えなければいけなくなります。
入居前面談のまとめ
今回の記事では老人ホームに入居する前の事前面談で気をつけることなどを紹介しました。
事前の面談をしっかりと行うことで、入居後に安全に生活を送ることができますし、余計なトラブルを回避することができます。
しっかりと準備をして、安心して入居できるように参考になれば嬉しいです。