仕事で学んだこと

老人ホームの契約で必要なものとチェックするポイントを紹介します。

今回の記事では老人ホームの契約について紹介します。

悩んでいる人

契約といっても、どんなことに注意すればいいの?
どんな書類を用意すればいいのかわからない……

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

  • 老人ホームの契約のときに必要なもの
  • 契約のときにチェックするポイント

今回は具体例も紹介しながら書いていきたいと思います。

老人ホームの契約のときに必要なもの

老人ホームの契約のときにはいろいろなものが必要になります。

ここでは一般的に必要になるものを紹介したいと思います。

施設によって少し違いはあると思いますが、共通しているものもあります。

どこの施設でも共通して必要なものは以下の通りです。

契約時に必要なもの

  • 印鑑証明書
  • 実印
  • 健康診断書
  • 住民票
  • 診療情報提供書
  • 連帯保証人と身元引受人

それぞれ簡単に説明していきたいと思います。

実印と印鑑証明書

実印と印鑑証明書は契約をするときに必要になります。

なぜなら契約書の中で、連帯保証人の方に記名、実印を押してもらう項目があるからです

この項目では認印やシャチハタではなく、実印が必要になります。

実印を持っていない方は、役所で登録しましょう。

印鑑証明書は、その印鑑が実印であるという証明に使います。

施設に提出することになるので、用意しておきましょう。

健康診断書

健康診断書については特に注意が必要です。

なぜなら、健康診断書の書式が施設によって異なるからです。

病院の書式でオッケーな場合もあれば、施設独自の書式がある場合もあります。

施設の担当者から説明もあると思いますので、しっかりと確認してください。

また結果がでるスピードは病院によって違います。

2週間から1か月くらいかかることもありますので、施設の入居が決まったら、余裕をもって受けることをおすすめします。

住民票

住民票はその方の住所が載っているものです。

平成18年から住所地特例という制度ができました。

簡単に言ってしまえば入居する前の自治体が引き続き介護保険などを担当するというような制度です。

その方の住所が現在どこの自治体にあるのかを把握するためにも住民票の提出が必要になります。

診療情報提供書

診療情報提供書は入居者さんのかかりつけのお医者さんに用意していただくものです。

ほとんどの老人ホームでは協力病院や、訪問診療のお医者さんが来ていることが多いです。

それらを利用するためには入居者さんが

・どんな病気をしているのか?
・今までどんな病気にかかってきたのか?
・どんな病院の先生が治療してきたのか?
・どんな薬を飲んでいるのか?

などなど、その人の病気に関することをすべて書いているものが必要になります。

診療情報提供書が無いと診察してくれないお医者さんも多いので、施設の訪問診療を利用する予定が少しでもありそうなら用意しておく必要があります。

連帯保証人と身元引受人

連帯保証人と身元引受人は必ず必要になります。
誰がなるのかしっかりと決めておいてください。

なぜ必要なのかというと、料金の支払いと、病院にかかるときなどに手続きが必要になるからです。

ほとんどの施設では連帯保証人と身元引受人がいないと入居することができません。

契約の時も連帯保証人が自身でサインをしなければ契約書が完成しないので、仕事の予定などを調整してください。

また施設によっては、連帯保証人が身元引受人を兼任することができる場合もありますので確認してみてください。

契約のときにチェックするポイント

契約のときにしっかりとチェックしておきたいポイントを紹介しておきます。

契約の時点で確認しておかないと、あとあと施設とトラブルにつながる可能性があるからです。

ここでは3つのポイントを紹介します。

契約時のポイント

  1. 料金面
  2. 契約内容
  3. 施設のルールについて

料金面

料金についてはしっかりとした確認が必要です。

料金の確認をしっかりと行うことで、思ったより高かったとか、そういうトラブルを回避することができるからです

確認してほしい料金はいくつかあります。

・月々の基本料金(介護保険料も含んできださい)
・その他のオプション料金
・契約のキャンセル料
・退去のときにかかるお金

ここらへんが特にトラブルが多いところだと思います。

契約書には細かく数字が書かれていますので、じっくりと読み、わからないところは質問することが大切です。

契約内容

契約内容のチェックは念入りにしましょう。

なぜなら契約書に書かれている内容が、老人ホームでの生活の基本になるからです。

・この施設のサービスの一覧表
・協力病院はどこか
・家族はどのようなときに連絡が来るのか
・職員は何人くらいいるのか
・施設ではどんな状態になったら退去になるのか
・施設の場所はハザードマップに含まれているのか

などなど。

施設の情報はすべて契約書に書いてあります。

施設によっては契約書の量が多く、大変かもしれません。

ですが、がんばって目を通して、わからないところは確認しておきましょう。

施設のルール

施設にはそれぞれのルールがありますので確認しておきましょう。

契約書に書いてある以外に、その施設の状況によって制限やお願いがあることがあります。

・見学の時間帯
・食事をキャンセルするときのルール
・洗濯物の扱いについて
・外出や外泊は可能か
・お部屋に食べ物を持ち込んでいいのか
・家電の持ち込みについて

などがあります。

施設によって、禁止されていることや、相談が必要なこともありますので、可能な限り確認しておきましょう。

老人ホームの契約はとにかく準備と確認が大切

今回の記事では、老人ホームの契約について紹介していきました。

契約はとにかく準備と確認が大切ということです。

・わからないことはとにかく確認する
・準備するものは余裕を持って準備する

この2つを注意すれば、大きなトラブルは防げると思います。

老人ホームは入居してからがスタートです。

しっかりと契約をして、施設での快適な生活を楽しんでください。

  • この記事を書いた人

かずしげ

中央大学▶老人ホームの営業▶『まいにち種まき』運営▶天理教の教会長 ●読書・ゲーム・食べ歩きや散歩が好きです。

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