こんにちは!
・コロナの状況でも売上を増やしている「ワークマン」ってどんな会社?
・企業が成長するためにどんなことに取り組んだの?
・ワークマンはどんなことを心がけているんだろう?
こんな疑問を持っている方にオススメの本です。
✓本記事の内容
・本書の内容
・ワークマンが取り組んだこと
・ワークマンが心がけている考え方
こんな感じで進めていきます。
「まいにち種まき」をご覧いただきありがとうございます。
中村一成です。
この記事を書いている私は、ワークマンという会社をCMで知っている程度でしたが、この本をとおして、ワークマンの考え方を知ることができました。
そのうえで思うことは、ワークマンの考え方は、すべての働いている人が忘れてはいけない大切なことだと感じました。
それでは始めます。
目次
本書の内容
【全編コロナ後、書き下ろし! 「ワークマン初のビジネス書」誕生】
本書より引用
作業服専門店がアウトドアショップに転身!?
商品を全く変えず、売り方を変えただけで2倍売れた、
「アパレル史上に残る革命」の舞台裏を渾身ルポ!
消費増税も、新型コロナ禍も、全く揺るがぬ右肩成長。
ワークマンはなぜ、強いのか。その強さは、本物か。
ビジネスモデルのすべてに迫ったノンフィクションの決定版が登場。
●新業態「ワークマンプラス」は、なぜ生まれたのか?
●「ワークマンを変えた男」とは?
●実は「データ経営」企業だった!
●販促費を全くかけずに売り切る秘策!?
●まだまだある「第2、第3のワークマンプラス」
初出し情報多数。
国内店舗数でもコスパでも「ユニクロ超え」を果たしたワークマン、
大躍進のカラクリを仕掛け人が独占激白!
ワークマンが取り組んだこと
私が読んで、他の企業でも使える取り組みが次の3つです。
- 計画ではなくビジョンを名乗る
- データ経営を徹底する
- 最初から完璧を目指さず、トライ&エラーで完璧を目指す
順番に解説していきます。
計画ではなくビジョンを名乗る
計画とビジョンの大きな違いは期限が「ある」か「ない」かです。
期限があるのが計画で、期限がないのがビジョンです。
期限を決められるとなかなか達成できない。
そんな経験はありませんか?
「計画には期限があるからできない。
本書より引用
ビジョンには期限がないから必ずやる。言い続ける限りできる」
なんでも計画にするのではなく、長い目で見て、どのようにしていきたいのか、しっかりとしたビジョンを持つことが成功の秘訣だと思います。
やっぱりビジョンを持ち続けることは大切ですね。
データ経営を徹底する
感覚や経験も大切ですが、何よりもデータを特に重視して、戦略を立てるデータ経営を大切にしています。
「未知なる業態の運営に、前例は全く通用しない。
本書より引用
暗闇を照らす道しるべとなるのはデータしかない。
だからこそ「データを見ながらなんでも変える」経営に切り替えた。」
しっかりとデータを分析し、間違っていることは修正し、効果があることはどんどん反映していくことで、効率よくレベルアップしていくことができるそうです。
どんな仕事でも勘だけではだめで、根拠となるデータをしっかりと使っていくことが大切ということですね。
最初から完璧を目指さず、トライ&エラーで完璧を目指す
「100個作って80個使わないよりは10個作って10個足す方が安いと割り切る。
本書より引用
完璧なものは作らなくていい。情報システムは、実際にデータを入れて使えるかどうかをテストする方が大変。
とりあえずトライ&エラーで10年、20年かけてちゃんとしたものをつくる。
そのかわり、最終的には完璧なものをつくって業界ナンバーワンを目指す」
「ローマは1日にして成らず」ということわざがあります。
最初から完璧を目指してしまうと、なかなか動き始めることができません。
動きながら少しずつ改善を繰り返し、最終的に完璧にしていくことが大切です。
最初から完璧を求めてしまいがちですが、まずは動き出すことが大切ですね。
動かないと失敗もないですが、成功もありませんよ!
ワークマンが心がけている考え方
ワークマンがの考え方で、特に重要だと思うことを3つ挙げました。
・「お客様のために」を第一に考える
・メーカーと二人三脚で安定を目指す
・現場の意見も大切にし、努力を正当に評価する
「お客様のために」を第一に考える
簡単なように見えて、どうしても稼ぐことや、「自分のため」を優先してしまうこともあるかもしれません。
そんなときこそ「お客様に喜んでいただく」ことを第一に考えます。
その考え方が、良い商品を生み、お客様の満足度を上げて、ファンを増やし、会社が成長することに繋がります。
メーカーと二人三脚で安定を目指す
ワークマンでは商品を作ってくれるメーカーとの信頼関係を大切にしています。
ワークマンはメーカーが生産した分はすべて買い取るそうです。
「国内メーカー(自主納品)→ワークマン本部(全量買い取りして自主納品)→加盟店(全量買い取り)」
本書より引用
こんな感じの流れになります。
ここで重要なのは、メーカーに悪意があったらワークマンが損をしてしまうということです。
しかし実際は、メーカーとの信頼関係がしっかりとしているので、ワークマンは良質な商品が最適な量届き、メーカーも安定した収益を確保できるのです。
どんな仕事も人と人の信頼関係が大切なんだとわかる仕組みだと感じます。
現場の意見も大切にし、努力を正当に評価する
ワークマンは努力を正当に評価し、「加点主義」でやる気を引き出しているそうです。
「ワークマンは出店場所を本部が決めるため、同一商圏に複数の店舗はない。
会社なので利益を当然追わないといけないが、うちは、加盟店がもうかって初めて会社がもうかるという考え方。月並みな言葉ではあるが、共存共栄をベースにしている。」
本書より引用
各店舗がしっかりと売り上げを出していくことができるように、データをもとにして、仕組を作っているそうです。
本部だけでなく、加盟店がしっかりと稼いで、仕事を楽しんでいただくというのが素晴らしいとおもいます。
また加盟店のモチベーションを上げる報奨金サービスがいくつかあるそうです。
報奨金のサービスを併用することで平均毎年80~100万円、店によっては300万円近い金額が「ボーナス」として出ているとのこと。
稼いだ分をしっかりと現場に還元してくれるからこそ、オーナーの契約更新率が99%になるということですね。
まとめ
いかがでしたか?
最近話題にもなり、急成長を続けているワークマンの考え方がぎっしりと詰まっている本です。
他の仕事や、フリーランスの方でも参考にできることがたくさん書いてあります。
まずは「お客様第一」を徹底する。
データをしっかりととり、人と人の信頼関係を大切にする。
当たり前のことを当たり前以上にできるということがワークマンの強みなのかもしれません。